待ち合わせの場所にセンセイはスーツで足早に現われた。
背が高いのはいつもの事だけどスーツのせいで、
にぎやかましい夏祭りの駅の改札からはより目立たって見えた。
センセイは浴衣を喜んでくれた。
そして念入りなお化粧も褒めてくれた。
「いつにもまして、まつげ長いし、肌キレイやん。」
「てへへ」
「浴衣色っぽいな。暑いのにありがと。」
「何のお礼?気持ち悪い。」
「でも、パインの体型は浴衣似合わないのにちゃんと着れてるやん。チョット手が長いけどな。」
「肩幅広くて、手が長くて悪かったですねー」と言って繋いでいた手を離すと、
「でも可愛いから、何でも許す。」と言って手を強く繋ぐセンセイの罠にはまる。
予定通り、イチゴカキ氷を買ってもらった。
3、4組のカップルが浴衣とスーツの私たちを直視してきた。
パインはセンセイに、
「キャバ嬢と客じゃないし、不倫でもないよ。浮気だよ。」と言う。
センセイは笑っていた。
その素直に笑った顔が憎らしかった。
花火は雨も混じって涼しく見れた。
すごく綺麗だった。
私はあの花火のドンッっていう音も好きだ。
帰りに、りんご飴買ってもらい食べながら混雑した道を駐車場まで一駅歩いた。
りんご飴を食べながら、「暑い。しんどい。」とどう仕様もない文句を言うパインを
「もうちょっとだからね」と優しくなだめるセンセイは、やっぱり旦那様にしたいと思わせた。
車に乗り込んですぐに、
カキ氷とリンゴ飴で真っ赤になった口にチューをして抱きしめてきた。
車の中は抱き合いづらいのに、浴衣という事もあり筋を傷めそうになった。
「泊まれる?」と聞くセンセイに、「浴衣だから無理」と答えると。
「あーぁ、浴衣って男の見方じゃないなぁ。」って言った。
浴衣よりセックスですか?
風情よりラブホテルですか?
って聞きたかったけど、
「ごめんね」と猫なで声でチューをしたのは、紛れも無いのです。
お家まで送ってもらって、センセイがお家についたであろう頃にメールをしたが返って来ない。
きっと彼女と居る。
私が可哀想なのか、彼女が可哀想なのか、どっちかと言えばどっちなんだ?
背が高いのはいつもの事だけどスーツのせいで、
にぎやかましい夏祭りの駅の改札からはより目立たって見えた。
センセイは浴衣を喜んでくれた。
そして念入りなお化粧も褒めてくれた。
「いつにもまして、まつげ長いし、肌キレイやん。」
「てへへ」
「浴衣色っぽいな。暑いのにありがと。」
「何のお礼?気持ち悪い。」
「でも、パインの体型は浴衣似合わないのにちゃんと着れてるやん。チョット手が長いけどな。」
「肩幅広くて、手が長くて悪かったですねー」と言って繋いでいた手を離すと、
「でも可愛いから、何でも許す。」と言って手を強く繋ぐセンセイの罠にはまる。
予定通り、イチゴカキ氷を買ってもらった。
3、4組のカップルが浴衣とスーツの私たちを直視してきた。
パインはセンセイに、
「キャバ嬢と客じゃないし、不倫でもないよ。浮気だよ。」と言う。
センセイは笑っていた。
その素直に笑った顔が憎らしかった。
花火は雨も混じって涼しく見れた。
すごく綺麗だった。
私はあの花火のドンッっていう音も好きだ。
帰りに、りんご飴買ってもらい食べながら混雑した道を駐車場まで一駅歩いた。
りんご飴を食べながら、「暑い。しんどい。」とどう仕様もない文句を言うパインを
「もうちょっとだからね」と優しくなだめるセンセイは、やっぱり旦那様にしたいと思わせた。
車に乗り込んですぐに、
カキ氷とリンゴ飴で真っ赤になった口にチューをして抱きしめてきた。
車の中は抱き合いづらいのに、浴衣という事もあり筋を傷めそうになった。
「泊まれる?」と聞くセンセイに、「浴衣だから無理」と答えると。
「あーぁ、浴衣って男の見方じゃないなぁ。」って言った。
浴衣よりセックスですか?
風情よりラブホテルですか?
って聞きたかったけど、
「ごめんね」と猫なで声でチューをしたのは、紛れも無いのです。
お家まで送ってもらって、センセイがお家についたであろう頃にメールをしたが返って来ない。
きっと彼女と居る。
私が可哀想なのか、彼女が可哀想なのか、どっちかと言えばどっちなんだ?
コメント