Yではありません。
+です。+です。+です。

12時
新横浜
改札前

いつだったか
彼女の日記にリンクをしたのは
前のハンドルネームで書いていた頃で
自分は高校2年だったか

「やっとだね」
彼女は言いました

それで正午過ぎに顔の派手な女の子が電話を鳴らしていて
僕は携帯の揺れを感じながら目の大きな彼女を眺めていて
自分が17才だった時のことを思い出していた

憧れ
ていた
のは彼女が存在しないからじゃなくて
ずっと遠くで息をして動き回っていた女の子は
明らかに魅力的で鮮やかな心をしていたから

13時
横浜西口のカフェ

彼女は煙草を吸って
僕は遠くを見ていた

沈黙
そして
沈黙

目-大きい
血-濃いだろう
手-少し冷たかった
胸-大きい

「自信をつけてほしい」は
セックスの意ではない
と言い損ねた
誤解

真向かいの席に座るのは良くない
と常々思った

荷物を持たされる

彼女は手袋をはめた
それって初めて書いた日記の内容だった

14時
横浜からみなとみらい地区に

荷物を持つ

途中でシアルのスターバックスの二階を指さす

「あそこで経営学を学んでるやつに会ったんだ」

ビームスで彼氏へのプレゼントを買う相談をされる
違和感

14時半
みなとみらい

近代的な施設に興奮するのを眺める

手をつないだ

15時
某書店

Fの彼氏にレジを打たせる
沈黙のやり取り
苛立ちに優越を思う

15時半
みなとみらい改札付近

「**」
宙に浮いた言葉を眺めていた

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