えげつなく大切な男は私の隣にもういない。
私にまたがって「可愛い!大好き!」って首もとに鼻を摺り寄せることはもうないんだ。

私は荒れていたのかもしれない。
荒れているあたしには彼がいつも必要だった。
そして彼はいつも電話口で笑っていた。
もう彼がいない。
彼との思い出しかない。

二人で旅行に行き、二人でドライブし、二人で誕生日を祝った。
私たちはずっと二人だった。ほかのものなんて本当にいらなかった。
でもきっちりとお互いの生活を運んでゆけていた。

くだらないギャグを言い合ってご飯を食べて
夜の道を大声出してふざけて歩いて
雨の日はホテルでずっとセックスして
カラオケで知らない曲歌い続けて
私のとんでもないワガママにずっと付き合ってくれて
海にも何回もいって
私は始めてお弁当をつくって登山して
彼はその美味しくもないお弁当を食べて泣いたりして

彼と居て正直飽きることはあったけど、なんかそれも全て彼が受け止めていてくれていて。
あたしは時々突然に泣くことがあった。
それでも彼はびっくりしても、ただ抱きしめてくれた。
またそれがうれしくて余計に涙がでた。

でも彼はひたすら私を愛していた。
私は彼のことを愛してはいなかった。
それを彼は知っていたと思う。 
それでも彼はとてつもない愛を保ち続けていた。
私は彼を大好きになった。

そして大切で大切で仕方ない人になっていた。

今までにない愛情を沢山もらって、私はワガママばっかりで、私は彼に何かあたえられていたのだろうか?
それを考えると今でも涙が出そうだ。

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